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賃料ギャップ戦略について

2011.11.04

二〇〇六年頃からイールドギャップが縮小するにしたがい、新たなギャップ戦略が注目されるようになった。この時期からはダヅインチ・アドバイザーズなどが着目した賃料ギャップ戦略が主流であったといえよう。賃料ギャップ戦略とは、現在の賃料と将来の賃料との差異に着目し、リターンを獲得する戦略である。この投資戦略が成立する背景には、東京など大都市圏において、オフィスの空室率が低下し、賃料が明確な上昇局面に入ったことがある。

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東京に関していえば、二〇〇三年にオフィスが大量に供給された際、オフィス空室宰が上昇するのではないかという二〇〇三年問題の懸念があった。二〇〇三年のオフィス大量供給を見越して、デベロッパー各社は二〇〇四年以降、新規のオフィス供給を抑制した。ところが、実際には二〇〇三年の大量供給においても、旺盛なオフィス需要は吸収しきれず、それ以降はどんどんオフィス需給がタイトになった。結果、空室率は低下し、賃料上昇、不動産価格上昇というシナリオが現実化し、リターンを実現することが可能となった。